中央競馬(JRA)の未勝利戦における優先出走権や出走馬の決定方法、スリーアウト制について紹介します。
- 中央競馬の未勝利戦の出走馬の決定順を知りたい人
- 未勝利戦の優先出走権やスリーアウトについて知りたい人
一口馬主をやっていたり、好きな馬を応援していると、レースにおける出走可否や出走馬の決定基準が気になる人も多いと思います。
本記事では、中央競馬の未勝利戦の出走馬を決定する基準についてまとめました。
未勝利戦の出走馬を決定する基準
中央競馬における未勝利戦の出走馬は以下の順番で決定されます。
- 過去4週のレースにおける5着以内
最優先で出走できるのが、過去4週間以内のレースで5着以内に入った馬になります。レースで5着以内に入ることができれば、優先的に次のレースに出走することができます。馬券は3着以内が重要になりますが、優先出走権の観点では5着と6着で雲泥の差になります。
- 未出走馬
過去4週で5着以内の馬の次点として優先的に出走できるのは未出走馬です。2021年より3月の新馬戦が無くなり、新馬戦自体のレース数が減少傾向にあることから、春先の未勝利戦には未出走馬が多く出走しています。そのため、特に芝の未勝利戦では、過去4週での5着以内と未出走の馬だけで10頭以上が出走するレースも少なくありません。
- 前走からの出走間隔が長い馬
過去4週での5着以内、未出走馬の後は、前走からの出走間隔が長い馬から優先的に出走できます。前述のように、特に芝の未勝利戦では過去4週の5着以内と未出走馬で出走枠の多くを占めてしまい、かなり長い間隔を空けないとレースに出走すらできないことも多くあります。
同条件の馬が多数いる場合は抽選で出走馬が決定
同条件の出走登録馬が複数いる場合は抽選で出走馬が決定します。
例えば、フルゲートが16頭で過去4週で5着以内および未出走馬が10頭の場合、残り6枠は出走間隔が長い順になります。その際の最長の出走間隔の馬が8頭いる場合は、6/8の抽選で出走馬が決定します。
主場では自ブロックが優先される
主場での開催については、自ブロック(関東or関西)での出走予定馬が優先的に出走できます。
主場とは、主に東京・中山・京都・阪神などのメイン場として開催されている競馬場です。夏季開催時は福島や新潟、小倉、中京も主場となります。
なお、北海道開催やローカル開催などの第3場についてはブロック優先はなく、関東馬・関西馬に関係なく前述の優先順位で出走馬が決定します。
スリーアウト制とは
JRAは2019年から未勝利戦のスリーアウト制を導入しており、3歳の未勝利馬が3回連続9着以下になった場合、2か月間レースに出走できなくなります。
導入の理由としては、より能力が拮抗した競走馬でのレースを行うことを目的だそうです。
ここまでJRAの未勝利戦についての出走馬の決定順を紹介しました。新馬戦のレース数減少やスリーアウト制の導入などで、未勝利馬を取り巻く環境は大きく変化してきています。
今後も様々な制度の導入が行われる可能性もありますので、JRAの動向を注視していきましょう。
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