一口馬主は儲かる?儲からない?実際にキャロットクラブで13年間一口馬主を続けている筆者の収益や実績を紹介します。
- 一口馬主が儲かるか儲からないか知りたい人
- 一口馬主の収益について知りたい人
- 一口馬主をやってみたい人
一口馬主は、馬主になれるほどお金持ちじゃないけど馬主気分を味わいたい!という人に向けて作られたシステムで、1頭の競走馬を複数人で所有する投資ファンドです。
最近ではDMM.comがDMMバヌーシーとして一口馬主業界に参入して話題になりました。
本記事では、一口馬主で稼ぐことができるのか、どうすれば少しでも収益を良くすることができるのか、筆者の経験に基づいてまとめました。
結論:一口馬主で稼ぐのは難しい!
一口馬主は稼げるのか?という質問の答えとしては、、、ずばり稼げない!というのが正直なところです。
筆者の13年の実績の中で、プラス収支になった出資馬は正直1頭しかおらず、その他の馬は出資したお金を回収することはできませんでした。
また、一口馬主クラブの月会費も毎月支払う必要があるため、一口馬主として収支をプラスにするのは正直絶望的だと個人的には思っています。(キャロットクラブの月会費は3,300円)
そのため、一口馬主は趣味として楽しむには良いと思いますが、投資としては非常に勝率の低いものだと言えます。
筆者のキャロットクラブ13年間の実績
筆者は400口制のキャロットクラブで一口馬主を約13年間やっています。平均で毎年1頭ずつ出資しており、一口6万円以下の比較的手頃な募集額の競走馬に出資しました。
これまで16頭に出資した結果、自分の相馬眼が良くないのもあると思いますが、勝ち上がった馬はたった5頭しかいませんでした…。2勝以上した馬は2頭で、3勝した馬が1頭だけでした。
近年は少しずつ成績にマシにはなっていますが、入会3年目~8年目くらいは全ての出資馬が未勝利馬で終わり、心が折れそうになったことも少なからずありました。
前述の通り、出資馬の中でプラス収支になったのは3勝してくれた1頭だけで、ほとんどの馬が大幅なマイナス収支でした。
一口馬主で少しでも稼ぐにはどうすればよいのか
13年間キャロットクラブで一口馬主をやってきた筆者ですが、最近になってようやく成績がマシになってきました。
一口馬主をこれから始める人、始めたばかりの人に向けて、少しでも稼げるようにおすすめの出資馬の選定術をまとめました。
高額な馬は避けるべき?
各クラブは比較的手ごろな値段設定の馬から、募集総額が1億円を超えるような高額馬まで、幅広く募集されています。
もちろんではありますが、高額馬の方が未勝利馬で終わる確率は低くなります。ただ、収得賞金額から募集総額を割って計算する回収率の面で見ると、手ごろな値段設定の馬の方が高額馬よりも回収率が高い場合が多いと感じています。
例えば、アーモンドアイは募集総額が3,000万円、ロードカナロアは2,625万円、クロノジェネシスはなんと募集総額は1,400万円でした。
筆者の経験上、高額な馬よりも比較的手ごろな値段設定の馬に出資する方が投資額に対するリターンとしては良いように感じています。
早熟血統がおすすめ
一口馬主に限らず、競走馬はまずは1勝できることが最重要課題です。3歳9月の段階で未勝利の場合、ほとんどの競走馬が地方競馬に転籍します。
一口馬主は投資ファンドですので、中央競馬(JRA) と比べて賞金が低く設定されている地方競馬に転籍する場合は、競走馬ファンドを解散する場合がほとんどです。
地方競馬に転籍する場合は引退精算という形になることが多く、出資した競走馬の権利は喪失してしまいます。
逆に1勝さえできれば、3歳9月以降も中央競馬でレースに出走することができ、一口馬主ライフを楽しむことができます。
そのため、出資する馬の種牡馬や母系を選ぶとき、できる限り早熟血統を選ぶことをおすすめします。3歳後半以降に本格化するような血統を選んでしまうと、本格化する前に引退することになりかねません。
入厩する厩舎も重要な要素
筆者の私見にはなりますが、所属する厩舎も重要な要素になります。どんなに素質がある馬でも、調教師が能力を引き出せなくては意味がありません。
進む路線を間違えたが故に全然活躍できなかった、もう少し早くダート適正に気づいていればもっと活躍できたのに・・・などの声をよく耳にします。
調教師の相馬眼や適性の判断が競走馬の出世に直結します。可能であればリーディング上位の厩舎が望ましいですが、最低でも平均的に毎年10勝以上している厩舎を選択したいところです。
結局は運次第な部分も
色々とおすすめの方法を記載しましたが、一口馬主は運の要素もかなり大きいです。
例えば、能力が高い馬に出資できても厩舎によって能力が開花できない場合もありますし、レース中のアクシデントや騎手が手綱さばきを失敗することもあります。
「あのとき、ああなっていたら・・・。」「あの騎手がもう少しうまくレースを進められていたら。」など、たらればを挙げればきりがありません。
幸運なことだけでなく、不運な出来事も受け入れることも一口馬主の宿命です。
一口馬主は稼ぐよりも楽しむことがベター
ここまで記載した通り、一口馬主で稼ぐのは非常に困難だと言わざるを得ません。
個人的な思いとしては、一口馬主はお金を儲けるというような意識でやるのではなく、馬主として1頭の競走馬に関わることができる喜びを感じるのが一番の一口馬主の楽しみ方だと感じています。
馬券やPOGよりもさらに競馬を深く楽しみたい人に向けて、自分の馬を持つという夢がかなうのが一口馬主です。
馬券のように100円から楽しめるわけではありませんが、競馬好きの夢を叶えられる一口馬主、興味のある方は是非チャレンジしてみてください!
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口取り撮影への参加や命名権など、一口馬主には魅力的な特典が多くありますので、一口馬主になることを検討している方は是非チェックしてみてください。
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