ドブロブニクとスプリットをフェリーや船で移動する方法や料金、所要時間についてまとめました。
- ドブロブニクとスプリットを個人で快適に移動したい人
- ドブロブニク⇔スプリット間のフェリーの利用方法や所要時間を知りたい人
ドブロブニクとスプリットは高速バスで行くのが一般的ですが、ハイシーズンになると慢性的な渋滞によって到着時刻の遅延が多く発生しています。
一番のネックになっているのがボスニアヘルツェコビナとの越境です。入出国審査が2度も必要になり、特にハイシーズンの入国審査場前は大渋滞になることもしばしばあるようです。
そこで筆者がおすすめするのがフェリー移動で、国境を超える必要もなく渋滞も発生しません。値段はバスに比べると少し高くなりますが、所要時間を考慮するとフェリー移動が断然おすすめです。
ドブロブニク⇔スプリットのフェリー(船)での移動方法
フェリーの運行期間や時刻表、所要時間
ドブロブニク⇔スプリット間のフェリーはハイシーズン(4月上旬~10月下旬)のみ運行されています。ローシーズンに訪れる方は高速バスを利用しましょう。
ドブロブニクとスプリットのフェリーは2社が運航しています。フェリーを本記事でおすすめするフェリー会社はKriloで、筆者が実際に利用した際も、予約からチケット取得までスムーズで行うことができ、トラブルなく乗船することができました。
フェリー会社サイト:Krilo(英語)
運行期間や時刻表はKriloの公式サイトから確認できます。トップページのメニューから、Sailing Scheduleにカーソルを合わせると、各便のスケジュールページへのリンクが表示されます。
ドブロブニク⇔スプリットであれば、以下のどちらかを選択します。
- Split – Brač (Milna) – Hvar – Korčula – Mljet (Pomena) – Dubrovnik
- Split – Brač (Bol) – Makarska – Korčula – Sobra(Mljet) – Dubrovnik
どちらの便も同じような時間帯に出発・到着する設定になっています。所要時間は約4時間半です。
ドブロブニク発のフェリーであれば16時ごろに出発し、スプリットに21時ごろに到着します。スプリット発であれば朝7時半ごろに出発して、12時ごろにドブロブニクに到着します。
下の写真はKriloのスプリット⇔ドブロブニク間を運行しているフェリー2隻の写真です。どちらも約350人乗りのフェリーです。
フェリーチケットの購入方法や予約方法
ドブロブニク⇔スプリット間のフェリーチケットはインターネットで予約する方法と現地で購入する方法の2種類があります。
ハイシーズンや週末は多くの人が利用するため満席になることもあります。旅程が決まっている方は事前に予約しておくことをおすすめします。
現地購入の場合は、各都市のフェリーターミナルのチケットブースで購入します。ハイシーズンは出発直前ではチケットが売り切れていることもありますので早めに購入しましょう。
ウェブで予約する場合、時刻表を確認して予約サイトに移動します。Krilo公式サイトの右上にあるBook Nowをクリックするか、以下のページから予約できます。
予約サイト:Krilo予約ページ(英語)
予約からチケット取得は以下の6つの手順で行います。
- Kriloページでアカウントを作成
予約サイトの右上にあるRegisterをクリックして会員登録を行います。フェリーを予約する際は会員登録が必須ですので、必ずやっておきましょう。氏名とE-mail、パスワードを入力して会員登録を行います。 - 予約ページから乗船日と発着地を選択
カレンダーから希望する乗船日をクリックし、Starting pointとDestination pointをリストから選択しましょう。(ドブロブニク:Dubrovnik、スプリット:Split) - CHECKボタンを押して、予約するフェリーを選択
日程と発着地を選択してCHECKボタンを押すと、ページの下に予約できる便が表示されます。希望する便の横にあるSELECTボタンをクリックしましょう。 - 会員ログインを行い、クレジットカードで支払い
SELECTボタンをクリック後、会員ログイン画面が表示された場合は、先ほど登録したメールアドレスとパスワードを入力します。既にログインしている場合は支払い画面に遷移しますので、クレジットカードで支払いを行います。
- 支払い完了後に送付されるメールからリンクを開く
クレジットカードで支払いを行うと、以下の内容でメールが送付されてきますので、order urlの横にあるリンクをクリックします。Order Details:
——————
order amount: 210.0 HRK
order number: *****************
order description: Travel tickets: 1 x Normal ticket,
payment type: Visa
date: 2019-03-21 11:28:23 +0100
order url: link - リンクからチケットを取得
リンクをクリックすると下の1枚目のようなウェブページが表示されますので、Download invoice and ticketsをクリックします。クリックすると、使用している端末にフェリーチケットがReceiptというファイル名でダウンロードされます。(下の2枚目の画像) これで予約は完了です。
ドブロブニク港(グルージュ港)のフェリーの停泊場所や行き方
ドブロブニク港のフェリーターミナルはグルージュ港とも表記されており、旧市街エリアから少し離れた西側に位置しています。大きな港ではないため、乗船するフェリーを探し歩くことはまずありません。
フェリーターミナル付近にはカフェやスーパーがありますので、少し早めに到着した際は時間を潰すこともできます。
ドブロブニク港へは旧市街中心部のピレ門からはバスで行くのがおすすめです。バスの乗車時間はスムーズであれば10~15分程度です。
ピレ門⇔ドブロブニク港はNo.1/1a/1b/1c/3系統のバス、リゾートエリアとドブロブニク港はNo.7/8系統のバスが運行しています。
バスの路線図は以下のサイトから確認することができます。画像が重いのでWIFI環境でダウンロードすることをおすすめします。
路線図:ドブロブニク バスネットワーク
ハイシーズンのドブロブニクは道路が大渋滞するため、バスが時刻通りに到着することはほとんどありません。時間に余裕を持ってバス停に行くことをおすすめします。
なお、ピレ門からドブロブニク港までは徒歩で約30分です。もし時間に余裕が無ければ、フェリーターミナルに徒歩で向かうことも検討しましょう。
スプリット港のフェリーの停泊場所や行き方
スプリットは海運で発展している街ですので、多くの船がスプリット港に停泊しています。そのため、ドック群もフェリー用と大型船舶用に分かれています。
フェリー用は旧市街側に位置しているドックで、↓の写真が入口です。入口には電光掲示板とドックNoが書かれたマップが掲示されています。
電光掲示板にはフェリーの運航会社や出発時間、ドックNoが記載されていますので、出発前に必ず確認しておきましょう。
フェリーの乗船/下船方法
フェリーの乗船方法は、乗船前にスタッフにチケットを提示するだけです。予約後に取得したチケットは必ず印刷して持っていきましょう。
乗船後、スーツケースなどは荷物置き場に格納します。荷物置き場は複数ありますが、乗客の下船場所によって細かく決められていました。
ドブロブニクで降りる人はこの荷物置き場、フヴァル島はこの荷物置き場、というようにスタッフが指示していました。
座席は自由ですので、空いている席に座ります。出発の約30分前から乗船できますので、早めに行って好きな席を確保しましょう。
フェリーは到着前に船内アナウンスがありますので、アナウンスがあれば下船の準備をしましょう。スプリットやドブロブニクは終着点ですので、特に慌てる必要はありません。
下船時は手荷物を持って、そのまま船を降りるだけです。チケットの回収などは特にありませんでした。
フェリーの船内の快適性やおすすめ座席
上の写真はスプリット発フェリーの出発直前のものです。週末は出発直前になるとほぼ満席になり、空席を探すのにも一苦労です。
隣の席に荷物を置いてゆっくりするということはできません。また、窓側は直射日光が入ってきますので、できるだけ船中央部の座席を選択することをおすすめします。
窓側のメリットは眺望ですが、窓ガラスが汚れており外の景色を楽しむこともあまりできません。通路側でゆっくりと過ごしましょう。
船の座席はリクライニングは効きませんが、柔らかい生地を採用しているため快適に過ごすことができます。船の振動は少しありますが、4時間半程度なら全然問題ありませんでした。
船酔いしやすい人は酔い止めを忘れずに
ドブロブニク⇔スプリット間のフェリーは比較的揺れが少ないですが、酔いやすい人は念のため酔い止めを服用しておきましょう。
高速バスとフェリーの比較やメリット
高速バスとフェリー(船)を快適性や遅延率、料金などの点から比較しました。利用する際の参考にしていただければと思います。
- 道中の快適性
バス・フェリー共に座席の質に大きな違いはなく、道中も振動が少なくありません。快適性の面ではどちらも同じくらいと判断できます。 - 定時到着率
定時到着率は渋滞がないフェリーの方が断然優位です。高速バスは、渋滞や2度の国境通過で遅延率がかなり高くなっています。 - 料金
料金はバスが2000円程度、フェリーが3000円程度ですので、バスの方が少し優位になっています。 - 運行本数
運行本数については、バスが10便/日、フェリーが2社で4便/日となっています。バスの方がよりフレキシブルに旅程が決めれるので優位です。
【併せて読みたい】スプリットのおすすめ観光スポット3選
スプリットを観光する方に向けて、おすすめしたい観光スポット3選を記事にまとめました。
【併せて読みたい】ドブロブニクの観光情報
ドブロブニクを観光する方に向けて、絶景展望台であるスルジ山への徒歩での行き方、初夏のドブロブニクの混雑状況を記事にまとめました。
【併せて読みたい】長時間のフライトを快適に過ごす方法
ヨーロッパへは飛行機を長時間利用する必要があり、フライト後は心身とも疲れてしまいます。そこで筆者がおすすめする飛行機の中で快適に過ごす方法を記事にまとめました。
コメント